関東もあけましたね~、梅雨。牙のような歯と獰猛な表情、鱧(はも)の時期でございます。ウナギやアナゴと同じくウナギ目に属しますが、愛らしい表情のそれらとはまったく違う顔つきです。ハモの上顎には、手前から奥にむけて鋭利な歯が中央に並んでおり、うっかりすると、絆創膏のお世話にも。
祇園祭り真っ最中の京都ですが、鱧祭りという異名もあるほどで、「梅雨の水を飲んでおいしくなる」ともいわれるハモは、今まさに旬。そして、ハモといえば「骨切り」。からだの芯を通っている骨のほか、頭から尾に向かった方向に、頭の付け根から尾までびっしりと、硬い骨が、皮を這うようにして無数にあります。その骨を切るために、ザクッザクッと音も感じながら、身側から包丁を入れていきます。それをきっちり行うと、ふっくらと、上品なハモを味わえるんですね。
今回は、ハモしゃぶしゃぶでいただきました。この夏、あと何回食べれるかしら。