(あぁ、さくらえび(静岡県・由比)つづき)
前日に漁の出港予定を確認し、連日の晴天つづきも重なり、なんの疑いもなく、獲れたて生桜えびを目指し静岡県・由比町へ向かいました。
桜えびのまさに旬な時期、待ち行列をおりなす店も一軒ではありません。その中でも、獲れたてのフレッシュな生桜えびでなければ「生桜えび」としては出していない、という<井筒屋>(@由比)へ向かいました。店へ向かう途中歩いてきた由比宿の面影残す街についてあーだこーだと話もしていれば、多少の待ちも気になりません。そしていよいよもうすぐだ~!と思っていた矢先に「今日は、生の桜えびはありません」という、信じたくない声がもれ聞こえてきました。口の中の唾液が乾いてくるほどどきどきしながら、今一度尋ねてみると、「昨日は、漁には出たものの、風が強く引き返してしまったので今日は生はありません。桜えび漁は難しくてねぇ」とのこと(撃沈)。
そんなこともあるよね。自然が相手だもの、そういうものだと、自分に言い聞かせつつも、なかなか垂れた頭は戻ってこず…。
桜えびのサラダ・かき揚げ・ごはん・吸い物・小鉢のほか、かき揚げ丼など、桜えびづくしをしてまいりました。かき揚げは天つゆとえび塩の二つの味を楽しめるなど、どれも美味ではありましたが、やはり「産地ならではの獲れたて生桜えび」はあきらめきれず…。
行きに、車窓ごしに「おいしい桜えびを食べておいでよ~」と送り出してくれた富士山は、帰りには「残念だったねぇ、またおいで」とふたたび見送ってくれました。
地元の桜えび屋さんの話によると、かき揚げなどの加熱調理であれば大差ないけど、生食の場合は冷凍生と獲れたて生とでは食感と色は違うねぇ、とのこと。リベンジしたら、また報告させてくださいね。
<井筒屋>静岡県静岡市清水区由比314/054-375-2039/旧東海道に面する東海道広重美術館も擁する由比本陣公園に隣接。広重美術館もあれこれな解説もあり、東海道中を満喫できます。